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表4.10は低速逆転機つき機関グループの標本データ中、ピーク応力に関する実測/計算の比から母集団の同ピーク応力の実測/計算の比の推定上限値を統計計算で求め、まとめた表である。
なお、表中の存在範囲(%)と標本%は、よく対応しており、この統計計算は妥当な処理と考えられる。

表4.10ピーク応力の母集団における実測/計算の推定上限値

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(2)データの評価
(1)の分析結果について、次のような考察を行った。
?計算共振回転数/定格回転数(MCR)比の考察
表49の結果、平均値=71.2% 最大値=77.8% 最小値=61.1% 標準偏差値=5.58%となった。
分布は、61%のグループと71%〜77%城グループの二つに分散していた。
また、図4.12等を考慮すると、低速逆転機つき機関グループにおける「軸系の若干変更」は、「計算共振回転数/MCRの値が60%〜80%の範囲内にある」と同等と見なせる。(4.5節参照)
?また、図4−13の共振回転数誤差比:(実測回転数一計算回転数)/定格回転数(MCR)のグラフからは、中心データはほぼ±4%以内であることが判断された。
その結果、計算による共振回転数は低速直結機関の場合の誤差比ほどではないが実測回転数と高い精度で整合する傾向にあり充分に信頼してもよいと思量された。
?共振実測回転数/計算回転数比の考察
上記?の共振回転数誤差比の分析をとおして、実測回転数と計算回転数とは、ほぼ一致するも

 

 

 

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